Blade worker外伝 Knight Gunner prologe T



炎で包まれた世界・・・そう表現するのがふさわしい光景が広がっていた。瓦礫に覆われ、死の匂いが充満している。

「・・・・・っ」

しかし、そんな世界の中で生きている子供がいた。背中と肩に火傷を負った、五歳くらいの子供。しかし、その瞳には何故か絶望の表情は無く、生き延びようとする意思が見えた。

「・・・・・っ・・・・・っっ!!」

喉がやられているのか、子供は言葉が発することが出来なかった。ただ、必死に叫ぼうとする。

「っっっ!!・・・・・・・・・」

必死に足掻くが、誰もいない。子供の心に、陰りが見えたはじめた・・・・その時。

「・・・・・・ほぅ。壊滅的な状況で、まだ生き残ってる奴がおるとはな」

美しい漆黒の髪とドレスが目立つ、月のような白い肌の女性が少女・・・・いや、女性が立っていた。女性は子供に近づくと、子供の瞳を覗き込む。

(・・・・・・何故こやつは絶望という目をしないのじゃ。輝きが消えず、生きようとする意志がビシビシ伝わってくる・・・・おもしろそうじゃな)

女性は子供と向き合うと、試すように言葉を発した。

「・・・生きたいか?」

「・・・・・・(こく)」

「妾と共にきても、地獄かもしれんぞ?それでもよいのか?」

女性が更に言葉を問いかけると、子供は笑みを浮かべ、こう答えた。

「天使・・・・・さん・・・・と・・・・・いっしょ・・・・・だから・・・・大丈夫・・・」

子供の言葉に、女性は唖然とした。自分を天使と呼ぶ。天使とは明らかに違う存在であるはずなのに、この子供は天使と呼ぶ。女性は自分でも知らないうちに微かな笑みを浮かべると、子供に言う。

「そう言えば自己紹介がまだじゃったな。我が名は“アルトルージュ・ブリュンスタッド”・・・・お主の名は?」

「僕・・・・は・・・・・・双牙そうが

「双つの牙か・・・・・・よし、今日からお主は、“双牙・ブリュンスタッド”・・・・妾の弟じゃ」

軽いノリでとんでもない事を決定する女性・・・・アルトルージュは双牙を抱きかかえると、燃え盛るその場から歩き出した。途中、一丁の拳銃が落ちていたのでそれも拾い、自分の城へと帰っていった。後に、その銃が衛宮士郎の父・・・・・衛宮切嗣の物と知らされる事になるのは・・・・またしばらく後の話。

そしてその日より、双牙・ブリュンスタッドの人生が始まる。



どうも、遂に先生の作品であるBlade workerの外伝を書かせていただく事になったweyです。良作になる自信はまったくもってございません(爆)。しかしながら、先生の作品に貢献できるようにがんばりたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします!
今回の主人公となる双牙は、この世界におけるイレギュラーメンバーとの生活がメインとなってきます。当然、ゼル爺だの青青だのバゼットなどの超絶メンバーがよく出ます。では、次回までさらばであります・・・・bywey


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