注意:これはMarshi Blue Universeで公開されているWEBマンガ『はやての災難』を元ネタとしております。
本作品の掲載に関してはMarshi Blue Universeの管理者様の許可を頂いております。
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「で、なんなんだこれは?」

やってくるなりそんなこと言い出すのはデビルウォーカーこと大沢 和也。彼はなにやら半眼で場の状況を見ていた。
で、その場で何が起きてるかといえば……2人の女性が何かを睨んでおり、その女性達が睨んでいる先には睨み返している女性がいたのだが……

「シグナム、説明頼む」

「ああ、実は――」

あの3人に聞くよりは正確な話が聞けると考えた和也が隣にいた女性ことシグナムに説明を求めた。和也は2人の女性を睨み返してる女性こと八神はやてに緊急事態と言われ、急いで来てみればこのような状況に遭遇するはめになった。
しかも、来たというのに説明が全然無い。なので何が起きたのかまったくもってわからないのである。なお、部屋にはシャーリーもいたが、今ははやて達をなだめることに専念していた。
で、説明を求められたシグナムの話はこうである。睨んでいる女性2人こと高町なのはとフェイト・T・ハラオウンに部下達から苦情が寄せられる。内容ははやてにいたずらをされたというもの。内容としては微妙だが一応抗議しておこうということになり、はやての元へ向かったのだが……はやては容疑を全否定。
なのはとフェイトは目撃証言を元に自供を求めたのだがはやては身の潔白を主張し、それが平行線を辿ることとなったのだが……このままでは自分が不利と感じたのか、はやては助っ人を頼んだのである。和也に……

「俺はそんなくだらないことで呼ばれたのか……」

「まぁまぁ……」

なんかうなだれてる和也を一緒に来ていたミーナリアがなだめていたりする。それのおかげというわけではないだろうが、気を取り直した和也は顔を上げる。盛大にため息を吐いていたが……

「とりあえず、いたずらをされたと言ってる連中は何をされたんだ?」

「ああ、それなんだが――」

和也の疑問にシグナムが持っていたファイルに目を通しながら説明を始めるのだが――

証言その1。スバル・マカジマの場合――
「胸を20分ほど揉まれました……和也さんにまだ揉まれてなかったのに……」

「なんで、俺の名前が出るんだよ?」

証言その2。ティアナ・ランスターの場合――
「私も胸を20分ほど揉まれました……上司権限とか言って……でも、私は和也さんに……」

「だから、なんで俺の名前が出るんだ?」

証言その3。エリオ・モンディアルの場合――
「指を切ったんですけど、その傷口に塩を塗られました。この方が効くって言って……」

「効いただろうな……別の意味でだが」

証言その4。キャロ・ル・ルシエの場合――
「あの……フリードが噛まれてました。すぐに噛み返されてましたけど」

「噛むって……なんでまた……」

証言その5。シグナムの場合――
「今日一日……これを付けろと……」

「だから、それ付けてたのか……」

なにやら涙目のシグナムに同情するような目を向ける和也。ちなみにシグナムの頭には髪の色と同色のウサミミが鎮座されてたりする。

証言その6。ヴィータとリインフォースUの場合――
「あたしとリインがとっておいたおやつを全部食われた……」

「あうう……楽しみにしてたのにですぅ……」

「ま、ご愁傷様ってことで……」

証言その7。シャマルの場合――
「怪我人に使う包帯にらくがきをされたわ……」

「俺としてはなんで包帯にらくがきしたのかが疑問なんだが……」

証言その8。ザフィーラの場合――
「私に出された食事を全て食べられてしまった……」

「ザフィーラの食事がどんなのかが激しく気になるんだが……」

証言その9。シャーリーの場合――
「仕事や〜とか言って、関係の無い書類に落書きしたり無茶苦茶にハンコを押してたりしてました」

「逆に仕事増やしてないか?」

証言その10。六課職員その1の場合――
「部隊長権限や〜と言って……食堂で色々と食い散らかしてました」

「……気のせいじゃなかったら、かなりの量喰ってることにならないか? ザフィーラのと合わせると……」

証言その11。六課職員その2の場合――
「その……一般公開用のHPに……私のスリーサイズを公開されました……」

「あ〜、なんだ……ご愁傷様としか言いようが……」

証言その12。六課職員その3の場合――
「完成したばかりの俺のバイク……名付けてVer.ヴァイスカスタム、TYPEエアロ……今日もかっ飛ばすでぇ〜といって、乗って数秒後に大破させました……」

「その証言、カットしろ」

無表情で言い切る和也。なぜこの職員(仮称V)に対してこの態度なのかというと、以前ある事件でこの職員からバイクを借りたのだが、その時に大破させてしまった。壊れた責任の一端は和也にもあったのでちゃんと弁償したのだが……何を思ったのか、それ以来この職員はバイクの改造にこりだしたのだ。これならまだいいのだが、その改造したバイクを和也に乗せようとする。「彼なら、最高の走りが出来る」というのが理由らしいが……まぁ、和也としては迷惑極まりない話である。
それはそれとして、数々の証言に律儀にツッコミを入れつつ聞き終わった和也は盛大にため息を吐き――

「くだらねぇ……」

床に膝と手を付いてうなだれていた。それをミーナリアが再びなだめることになったが。まぁ、当事者達としてはそうは思わないのだろうが、第3者から見るとあまりにもくだらなすぎる。それでもなんとか気を取り直し……またため息が出たが、とりあえず言えることは――

「それ、本当にはやてが犯人なのか?」

疑問をそのまま口に出す和也。話を聞いて整理してみるとどうにもはやてが犯人なのか? と疑問に思うことが出てくるのだ。

「はやてにしちゃいたずらのレベルが低すぎる。こいつなら、もっと手の組んだのをやりそうだしな」

「うちってそんな認識なん!?」

和也は本人を指差しつつ理由を答えるが、指摘されたはやては自分がどう思われてるかを知ってショックを受けてたりする。

「でも、みんながはやてちゃんの姿を見てるんだよ?」

「そこなんだがな……変身魔法を使ってというのも考えられなくはないんだが――」

「そこまでする人いるかな? それに気付かれる可能性だってあるよ?」

なのはの疑問に和也は考えつつ答えるものの、フェイトの疑問も確かにありえなくもない。機動六課には幻術魔法を得意とするティアナもいるし、ヴォルケンリッターもいる。そんな彼女らの前でまったく気付かれずにいられるとなると、相当なレベルの変身魔法が使われたことになる。しかし、やったのが程度の低いいたずら。余程の物好きでなければ、そんなことで高いレベルの変身魔法を使うことはないだろう。

「まぁ、なんかを試すためにとかも考えられなくはないんだが……」

「なのはママ〜、あ! パパ! 来てたんだ!」

和也が考えてきた時、1人の少女が部屋に入ってきた。ヴィヴィオ――JS事件でなのはとフェイトが孤児として引き取った少女である。なお、ヴィヴィオが言うパパとは和也のことだ。なのはやフェイトと同じように懐いており、和也もそんなヴィヴィオをむげには出来ず、大人しくそう呼ばれていたりする。

「ヴィヴィオ、どうしたの?」

「あ、そうだ。あのね、ついさっきはやてお姉ちゃんがヴィヴィオとパパとママ達が写った写真にね、落書きとかいたずらしてたの」

別室にいたはずのヴィヴィオがやってきたことに首を傾げつつなのはが問い掛けると、どこか必死な様子で答えるヴィヴィオ。
その瞬間だった。ほぼ一瞬でバリアジャケットを纏い、それぞれの得物をはやてに向ける親馬鹿2人。その顔はマジだった。マジで殺すという顔だった。ちなみにヴィヴィオが言う写真とは事件中になのはとフェイト、和也と共に撮影したものであり、なのはとフェイトにとっては大事なものである。それをむげに扱われてキレたようなのだが――

「ま、まちぃなぁぁぁぁぁぁぁ!!? うちは、うちはやっとらへん!!?」

「落ち着け、親馬鹿2人。それにヴィヴィオもついさっきって言ってただろうが」

降参のポーズをしながらも必死に容疑を否定するはやて。一方、和也はごく冷静にはやての無実を主張する。頭をかかえてはいたけど……

「え? それじゃあ……」

「これだと、今までのいたずらもはやてが犯人ってのは薄くなってきたが……調べるか。激しく面倒だが……」

和也の言葉で冷静さを取り戻したなのはが顔を向けるが、向けられた和也はといえばめんどくさそうにため息を吐いていたりする。とりあえず、どうやって調べようか……と、和也が考えた時、それは現れた。 開かれるドア。そこから入ってきたのは――

「なんだ、あれ……」

和也が思わず呟くが……誰も答えなかった。答えられなかった。それははやてに……見えなくもない。 見えなくもないが……等身が激しく低かった。幼児くらいの背しかなく、顔もなんかディフォルメされてるし、なおかつなんかタヌキっぽい耳としっぽが生えていた。それを見た和也、なのは、フェイト、はやては固まった。というか、どんな反応をすればいいかわからないだけなのだが……

「え? 部隊長が2人!?」 「な、主はやてがなぜもう1人!?」
「ちょいとまちぃ!?」

驚くシャーリーとシグナムにはやてはショックを受けたように2人に顔を向けた。ていうか、明らかに似ても似つかないものとそっくりと言われれば、普通はそうなるんだろうが。

「これのどこが、うちと似てるんや!?」

「うちは八神はやてやぁ〜」

「お前はうちやない!! 絶対にうちやあらへん!?」

なんか、のん気そうに両手を挙げつつ自分をはやてと主張するたぬきのようなはやてもどき。それをはやては全力全開で否定していた。まぁ、あんなのが自分だと言われたら、大抵は否定するだろう。その点ではなのはやフェイトも内心同意していたし。それはそれとして、その光景を和也はこめかみを指で掻きつつ見ていたが……しばらくして、盛大にため息を吐いて……拍手を打つように両手を叩いた。

「え? あ、あれ? 部隊長がタヌキに?」 「主はやてに化けていたのか、化け狸!?」
「あんたら、うちをタヌキ扱いかい!!」

その途端に慌て出すシャーリーとシグナム。和也がたぬきのようなはやてもどきが幻術を使って自分がはやて本人に見えるようにしていたのに気付き、それを解いたのだ。それにより、2人にもたぬきのようなはやてもどきが見えたのだが……シグナムがレヴァンティンを構える横ではやてが絶叫していた。色々とありすぎて混乱しているようである。で、幻術を解いた和也はといえば、頭を掻いてから右手を振り――

「うっ!?」

とすっという音をさせながら、たぬきのようなはやてもどきの額にナイフが突き刺さった。根元まで……ナイフが突き刺さったたぬきのようなはやてもどきはそのまま倒れ……たかと思うと、ぼふんと音をさせながら煙を撒き散らし、煙が晴れるとそこには人の形に切り抜かれた1枚の紙と額に刺さっていたナイフが落ちていた。

「これって、身代わり用の札か?」

「あ、それって……」

ナイフと共にその紙を拾い上げ、観察してみてそのことに気付いた和也。ちなみにその紙には八神はやてと書かれていた。と、その紙に気付いたはやてがあっという表情と共に声を漏らしていた。

「なんか知ってるのか?」

「ああ、実はな――」

和也の問い掛けにはやてはことの次第を話し出した。それははやて達がネギ達の世界に行った時まで遡る。
リインフォースとアギトの姿を見た刹那がまるで式神みたいだと漏らしたのをはやてが聞いており、それはなんなのかと問い掛けたのだ。で、式神などのことを聞いたはやては話の中に出てきた身代わりの紙型を数枚もらい、帰ってから独自に研究を始めた。自分の身代わりを作り、それを使って仕事の手伝いをさせようと考えたのだ。
事実、機動六課の部隊長とはなにかとやることが多く、オーバーワークも少なくはない。なので、少しは楽が出来るようにと仕事の片手間に研究していたのだが――

「たぶん、それは研究中に使った1枚やと思うんやけど……確か、処分したと思ったんやけどな……」

首をかしげるはやて。彼女は処分したつもりなのだろうが、刹那が扱う陰陽道で用いる札は破くか燃やすかしないと処分したことにはならない。そこら辺のことは単行本ネギま!5巻でも示されている。

「けど、どこをどうすれば幻術を使いこなす式神なんて作れるんだよ?」

そんな疑問に頭を抱える和也。間違いなく失敗による身代わり式神の暴走なのだろうが、同じ失敗でも原作でのネギの方はキスをするという目的のみで単純な行動していた。
が、はやての方は本人と見分けが付かなくなる高いレベルの幻術を使っただけでなく、しているのが程度が低いいたずらとはいえ、かなり複雑な行動を取っていた。流石は総合SSランクの魔導師というところなのだろうが、失敗作が暴走した挙句いたずらをしまくったとなるとただの厄介にしかならないが。
ちなみになんで和也となのは、フェイトとはやてには幻術が効かなかったといえば、和也は元々幻術に対し耐性を持っており、和也と契約してるなのは、フェイト、はやてもその恩恵を受けているからである。

「あ〜……なんか、解決したみたいなんで帰るわ……シャーリー……転送ポートの準備よろしく……」

「え〜、もう行っちゃうの?」

「あっちでやることがあるからな。暇が出来たら遊んでやるから、ちゃんとなのは達の言うことを聞くんだぞ?」

「うん!」

和也が帰ることに不服そうにしていたヴィヴィオだが、頭を撫でられることに気持ち良さそうにしながらも言われたことには元気良く返事をしていた。
こうして、今回の騒動は幕を閉じる。この後、今回の騒動の犯人ではなかったが原因であるはやてはなのはとフェイトに小言を聞かされるはめとなる。後日、身代わり式神の研究を共同で行う隊長陣の姿があったとかなかったとか……

「これを完成させて……和也との甘いひと時を出来るだけ長くすごすんや!」
「うん……そうだね」
「絶対に……完成させてみせる!」

こんな感じで熱中していたりするし。なお、このことに悪寒を感じる和也がいたとか……こうして、今回の騒動は終わりとなるのだが――



おまけ

「あの……和也さん……あたしの胸……揉んでくれませんか?」

「なんでさ? ていうか、色々と待て」

「あの……私も出来れば……」

「ティアナ……お前も落ち着け。ていうか、なんなんだこれは?」

今回の騒動でなんかスバルとティアナとのフラグが立っていることに、和也は珍しく戸惑っていたりする。



あとがき

DRT:みなさんこんにちわ! 今回、デビルウォーカー初の番外編となりました。いかがでしたか?
シンジ:色々と待て。なんで俺がここにいる? 俺、この作品とまったくもって関係ないだろ?
DRT:ん〜……モノの勢い、ノリでGOってところ?
シンジ:思い付きかい……
DRT:それはそれとして、この番外編は主にギャグと18禁パートとなります。
シンジ:なんの脈絡も無しに説明すな。つまり今後も番外編をやるってことか?
DRT:予定ではね。ちなみに今現在考えてるのはネカネとの18禁話とFateとのクロスね。後、シリアス方面になるけど和也の若い頃の話しとかも考えてるけど。
シンジ:それはそれとして、今回の話のきっかけってなんだ?
DRT:元々は冒頭で書いてたサイトのWEB漫画を見て、ほぼ思い付き。まぁ、元となったWEB漫画とほとんど似た流れなんで許可をもらわなきゃならなかったけど。
シンジ:ほぼまんまな気もするが……
DRT:あえて否定はしない。で、最初は今書いてる8話の中に組み込む予定だったんだけど、さっきも言ったとおり他にもネタを考えててね。だったら番外編にして、以降も番外編を書いていこうと思ったわけだ。
シンジ:福岡博多さんに迷惑じゃないか、それ?
DRT:うん、そうだね。
シンジ:否定無しかい。
DRT:いや、感謝してるんだよ。私に無いセンスで掲載してくれてるしね。
シンジ:だといいんだが……
DRT:さて、現在8話を鋭意執筆中です。完成はまだ先になりそうですが……18禁パートも書かなきゃあかんし。
シンジ:いっそのこと、その18禁パートも番外編にしたらどうだ?
DRT:それだ!
シンジ:乗るな!!


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